人相を観ることが出来るわけじゃないのだけれど、カーラの顔を見ていると、ああこの人は意思がとっても強い人だなと思ったりする。自分がカーラぐらいの歳になった時に、他人からそんな風に思ってもらいたいとも思ったりする。
  「私は私のやり方で生きていくのよ。フン。」なんてつぶやきながら、自分の居間にあるピアノでもって、個性的で魅力的な音色でピアノをつまびいていたりして。
  カーラは言っている。
「7歳になる頃、私があまりにも言うことをきかないものだから、父がピアノのレッスンを母にまかせた。それでも、ある日、母と喧嘩して腕に噛みついてからは、母も教えるのをやめてしまい、あとは自分ひとりで勉強した。」
  いいな、いいな。天才はこうでなくっちゃ!
  7歳から自分の意志を貫いてきた、筋金入りの意思ある顔は、やはりなまじっかの人間には真似できないものなのかも。
  両親が音楽家であるので、いわば門前の小僧だったカーラの作る音楽の要素は、父親の弾く様々なピアノ曲や教会のオルガンであったりするのだろうが、この人は生まれた時から身体の中に、強く柔らかく決して変わることない自分の音楽の種子を抱えてきたのではないだろうか?そうして大事に育てられた種はやがて見事に花開いて、カーラの作る曲や演奏に形を変えたに違いない。 (文/のっぽ)