(昨年、10月に日本でも発売された、貴方の「ライブ・フロム・サウスアフリカ」はフランクから始まって、間にラフマニノフ、ブラームス、バッハのオリジナルと編曲されたものが入っていて、バッハで終わるという大変面白いレパートリーが並んでいますが、、どうやって曲目を選ぶのですか?)

 まず、個人的に自分に共鳴する何かがなくてはならいという事です。何かを呼び起こすものを表現する作品でなくてはならないという事です。賞賛というかある種の喜びをあらわしているのが、音楽であり芸術だと思います。僕は何か引きつける力のある曲が好きになりがちですね。それらの作品は自分自身の内面を見つめて、自分自身の過去を眺める事を可能にしてくれます。それらの作品は我々がアメリカ、であろうが南アフリカ、南アメリカに住んでいようが、ベートーヴェン、ブラームス、シューベルトが毎日の生活の中で住んでいた処や、考え、感じていた事を、我々も同じ場所にいて、同じように感ずる事を可能にしてくれます。そんな事を考えて僕はレパートリーを選んでいます。