今回は、僕の練習のルーテインについて話しましょう。
ピアノの練習の殆どは、自宅でやっていますが、ツアーに出ている時は出来るだけ会場で練習時間が割けるように努めていますが、そうですね、アメリカ国内のホールの80% はウオーミング・アップ用のピアノがありません。練習の為にホールに入る事自体、ホール側と随分話し合わなければならないのですが、僕はアップ・ライトのピアノで練習するには、椅子とピアノとの間隔に問題があるんです。時々、コンサートの前に安心する為だけに練習する事があります。僕は別に縁起担ぎではないんですが、何もしないでただブラブラしながら待っているのが嫌なんです。コンクールに出た時に、余所に行って練習したことが随分ありますが、僕がギリギリまで何処でも見つからないので、主催者をかなりイライラさせた事があります。でもこうした方が気分がいいんですよね。
練習と言えば、僕がピアノを弾く時の座り方が、話題になって、あのピアノに対する非常に低いスタンスは、グレン・グールドに対するオマージュかと聞く人がいますが、本当はあの座り方がリラックス出来るからです。それまでは手首が大変緊張したものですが、低いベンチを使うようになってそれがなくなりました。