歴史は常に繰り返される。



「過去15年間で見たバンドで一番エキサイティングだ」
とパット・メセニーがe.s.t.のことを褒めちぎっている言葉を読み、今から25年前、1981年にパットを初めて日本に呼んだ頃のことを思い出してしまいました。常に新しいサウンドを追求するパット・メセニーの音楽がぼくは好きでしたから、何度も彼らを日本に呼びました。最初の頃はお客さんが集まりませんでしたが、ぼくはパットの音楽が大好きでしたし、人気が出ることも信じていました。パット・メセニーは、今や東京国際フォーラムAで二回コンサートをやれるほどの人気者に成長しています。そのパットが若き後輩e.s.t.の才能に大きく共感して先ほどの言葉を口にし、ぼくは81年当時のパットに感じたと同じような大きなジャズの未来をe.s.t.に感じているのですから、奇妙な因縁を感じます。常に時代を切り開くのはアーティストの力ですが、それをいち早く察知して多くの人に伝える楽しみは格別です。

鯉沼利成