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今回来日する6人の現代ヨーロッパを代表する個性的なジャズピアニストの中でも、アントニオ・ファラオほど神童と騒がれて期待され、それが今まさに花開いている演奏家はいない。
11才からクラシック・ピアノを始め、その後ジャズに興味を持ったファラオは、14才の時にジャズ・クラブに飛び入りして観客を唖然とさせて以来、イタリアはもとよりヨーロッパ全土で最も将来を有望視されるピアニストと言われるようになった。
イタリアのみならず、ヨーロッパ各国でのジャズ賞を受賞しているファラオだが、98年に、フランスの伝説的ピアニスト、マーシャル・ソラールの名前を冠したパリでもっとも格式の高いコンクールCONCURS MARTIAL SORALに招待されて、見事優勝して以来、国際的に認知度が高まった。
強靱なリズムでドライブするファラオの演奏は、伝統的なジャズの流儀を保ちつつも、新しい時代のジャズを牽引する力に満ちあふれている。
アントニオ・ファラオがいかにずば抜けた才能を持つピアニストであるかを物語るエピソードがある。
ファラオが25,6才の頃の話だ。ベテラン・ドラマーのダニエル・ユメールにバークリー入学について相談を持ちかけたところ、ユメールは彼にこう答えた「そうかい。教えに行くんだね」。
ダニエル・ユメール、クリス・ポッター、ジャック・ディ・ジョネットなど、ヨーロッパやアメリカの著名なジャズ・メンとの共演で自分名義のアルバムを録音しているファラオだが、今回は自己のトリオでの演奏に加えてソロ・ピアノも披露する予定だ。





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